目が見えにくい
近視、遠視、乱視、老視でも見えにくくなりますが、白内障、緑内障、角膜疾患、眼底疾患(糖尿病網膜症や加齢黄斑変性症など)、視神経の疾患(視神経炎など)など多くの眼科疾患で見にくくなることがあります
近視 乱視
近視では網膜の手前で結像するため網膜に鮮明な像を映し出すことができません。凹レンズを使い網膜に像を結ぶように矯正してあげます。乱視も大きいと視力低下の原因になります
遠視 老視
遠視は網膜の後方で結像するためぼやけてしまいます。凸レンズを使い網膜に像を結ぶように矯正してあげます。35歳頃から老視は始まります。眼鏡やコンタクトレンズでこれまで見えていた度数でぼやけて見にくくなってきたと感じたら老視の始まりかもしれません。度数を少し下げるとか何らかの対処をしないと目が疲れるなど眼精疲労の症状が増すかもしれません。加齢と共に水晶体の弾性が失われることによって老視は起こります
角膜疾患
角膜の病気によっても目が見えにくくなります。多くの角膜症状によって見にくくなりますが以下の病気があります
角膜ジストロフィー(角膜の先天疾患)
顆粒状角膜ジストロフィー、格子状角膜ジストロフィー、Reis-Buckler角膜ジストロフィー、斑状角膜ジストロフィー、膠様滴状角膜ジストロフィー、結晶状角膜ジストロフィー(Schnyder角膜ジストロフィー)、Meesmann角膜ジストロフィー、Fuchs角膜内皮ジストロフィー、後部多型性角膜ジストロフィー、先天性遺伝性内皮ジストロフィー。遺伝性で常染色体劣性が多いですが常染色体優性もあります。発症時期はまちまちで、無自覚のものから、最初は光を眩しく感じたりボヤける程度だったのが段々と視力が落ちてくるのもあります。治療は表層角膜移植や深層角膜移植や角膜内皮移植などいろいろな角膜移植があります。コンタクトレンズ装用で再発を抑えられることがあります